【27階 未入居物件】玄関ドアを開けた瞬間、「ここは別格!」という感動の言葉が心に浮かび、これから撮影できる高揚感に全身が包まれるようでした。
最初に目に入ってきたのは、玄関正面の廊下に配置された飾り棚です。その背面には熊本城のシンボルである「石垣」にインスパイアされたようなデザインが施されています。
そして、廊下の壁一面と天井には熟練の職人技を感じる塗壁と錯覚させるクロス仕上げ。近づいてよく見ると、美しい濃淡がダークブラウンの木目調フロアと見事に調和し、上質な雰囲気を漂わせているのです。
この廊下を何度も行き来するたびに、思いがけなく熊本城天守閣の内部(※)とオーバーラップしてしまう感覚に陥りました。
この両者の大きな違いは、熊本城の天守閣内部はすでに壁画や文字などの展示物として完成している一方で、この未入居物件は絵画や掛け軸などの美術品がまだ設られていない、つまり何も飾られていない殺風景な状態です。
それにもかかわらず、私がこれほど感動した理由は、ここにはオーナー様のこだわりがぎゅっと詰まった特別な空間が広がっているからです。もちろん、その仕様は追加オプションとしてカスタマイズしたものであり、分譲時のスタンダードプランとは一線を画していることは言うまでもありません。
2024年01月08日
( 出典:くまもと街歩きと不動産BLOG )